ダイヤルの変更点を探すのは、「Where's Waldo(ワルドを探せ)」のようなものだ。虫眼鏡を使わないと見つけられないかもしれない。ロレックスでは、新しいムーブメントやモデルチェンジを示すために、ダイヤルに何らかのマーキングを施すことが伝統となっている。
最近では、「Swiss」と「Made」の間に小さなコロネ(王冠)が採用されている。以前のサブマリーナーでは、「Swiss Made」の文字列は小さなハッシュマークで区切られていた。それ以外の変更点は、全くないわけではないが、ごくわずかだ(特に手首を見下ろしたときには)。ダイヤルは同じ深みのあるグロスブラックで、マキシ(大きな)マーカーは真っ白で、ホワイトゴールドで囲まれている。簡単に言えば、これはサブマリーナーのダイヤルだということだ。
ムーブメント
内部には、新しいロレックス自社製キャリバー3230が搭載されており、これは事実上、既存のCal.3235のデイト無しバージョンである。このムーブメントには、ロレックスが特許を取得した2つの機能が搭載されている。パラクロムブルーヒゲゼンマイとクロナジーエスケープメントの2つの特許を取得しており、これらが連動して精度と性能の向上を実現している。
ロレックスは2015年に自社製キャリバー3235を発表したが、2020年までにCal.3230を発表し、新型サブマリーナー(ノンデイト)、36mmと41mmのオイスターパーペチュアルモデルの両方に搭載した。
ムーブメント自体の品質と、ブランドの厳格なクロノメーター認定基準を考慮した結果、新型サブマリーナーは日差+2/-2秒の精度と70時間のパワーリザーブを備えている。
競合モデル:
オメガ シーマスター ダイバー300M
そう、"ボンドシーマスター "だ。007が着用していたダイバーズウォッチであることを筆頭に、様々な理由でサブマリーナーと比較されることが多い時計である。オメガには、その伝統とMETAS認定の高品質なコーアクシャルムーブメント、そして力強いデザインがある。シーマスター ダイバー300Mは、スピードマスター以外の同社のコアモデルの一つだ。300m防水、セラミックベゼル、スティール製のケースとブレスレットのデザインなど、サブマリーナーと共通する特徴がある。サブマリーナーとは異なり、ヘリウムエスケープバルブとシースルーケースバックを備え、サイズも1mm大きくなっている。サブマリーナーの約30万円下の価格帯に位置するシーマスターは、見逃せないモデルだ。
ブランパン フィフティファゾムス バチスカーフ 38mm
サブマリーナーと同時期に誕生したフィフティファゾムスは、本格的なダイバーズウォッチとしての信頼性を備えている(ただし、安定した耐久性はない)。サブマリーナーと同様に、フィフティファゾムスは歴史的に重要なデザインをオマージュの枠に陥ることなく採用している。セラミック製ベゼルインサート、300m防水、そして同様のダイヤルレイアウトを採用する。もちろん、ブレスレットではなくストラップを採用し、4時半位置にデイトウィンドウを備えている。ブランパンのフィフティファゾムスの多くが45mm径であるのに対し、このモデルの直径は38mmと非常に身に着けやすいサイズである。ただし、サブに比べて10万円以上も高いのが難点だ。
パネライ サブマーシブル
パネライとロレックスには、何かと因縁がある。パネライの初期モデルは、ロレックスのケースやムーブメントのデザインを採用していたこともある。パネライの中心的な製品は、ヴィンテージ風のサンドイッチダイヤルが象徴的な一方で、サブマーシブルは最もモダンでダイビングに適した製品だ。
本機には、ルミノールのリューズプロテクターが搭載され、モダンなパッケージを実現している。似たようなデザインの有能なダイバーズが氾濫している中で、このモデルは間違いなく際立つ。
ロレックス サブマリーナ:https://www.rasin.co.jp/SHOP/13610/102885/list.html